サステナビリティ

【支援選手移籍インタビュー】水谷美稀選手(ホッケー)

 ホンダロジコムのスポーツ支援選手として、社会人女子ホッケーチーム「ぎふ朝日レディース」に所属し仕事と競技の両立を図ってきた水谷美稀選手は、2023年2月から「グラクソスミスクライン」とプロ契約を結びチーム移籍を決意。同時に当社を退社することとなりました。より競技に力を入れるべく、あらたな地で挑戦をはじめる水谷選手にお話しを聞きました。


―― 今後プロ契約をし、ホッケー一色の環境で活躍するとうかがいました。
       これからもスポーツの世界で努力を重ね、活躍する水谷選手を会社として注目し、応援していきたいと思っています。
       今日はいろいろとお話を聞かせてください。

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入社し数多くの“初めて”を経験

――ホンダロジコムとの出会いのきっかけは。

大学4年時、ホッケーを辞めて地元に帰って就職しようと考えていたところ、社会人女子ホッケーチーム「ぎふ朝日レディース」の監督から声をかけてもらいチームに入団することとなり、その流れでチームを支援しているホンダロジコムと出会い入社に至りました。同じチームには同社のホッケー支援選手である石橋さん(「ぎふ朝日レディース」)もいて、お互い会社でも同じ総務部に所属していました。

――仕事とホッケーの両立はどのようにしていましたか。

ホッケーの練習は、監督が社会人男子ホッケーチーム「岐阜朝日クラブ」の監督や大学の職員を兼任していたこともあり、男子や地元大学生とともに練習することが多かったです。また、仕事面では週に3日総務部で先輩について経理業務に関っていました。例えば、会社の社宅を利用している社員の光熱費の支払いや福利厚生管理に関しての情報入力など…。


――会社での生活はどうでしたか。

大学卒業後、ホンダロジコムに入社し数多くの初めてを経験しました。もちろんデスクワークも初めてで。仕事は集中する部分、神経を使う部分、また責任の種類がスポーツと違うことを実感し、大変だと感じることも多々ありましたね。


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プレーに迫力のある奥深いスポーツがホッケー


――これまでの競技の思い出や、ホッケーに対しての思いなどについて教えてください。

――学生時代、どのようにホッケーをしていましたか。

2個上の姉がホッケーをしていて、その影響で始めました。佐賀県出身なのですが、住んでいた地域がホッケーが盛んで、小中高と経験してきました。その後、大学で地元を離れ、関東リーグでは負けなしと言われる強豪校「山梨学院大学」に進み、2年時にはインカレでチーム優勝。4年生時にU21世代別日本代表に選出していただいたことがあります。


――ホッケーの魅力は。

練習すればするほど、プレーのレパートリーが増えていくことですね。相手(敵)の抜き方も様々でいろんな技があります。また、ボールのスピードも含めプレーに迫力のある奥深いスポーツがホッケーだと思っています。迫力という意味では、目の前でヒットを打たれるのは怖いです。中学生の頃にケガ(足首のじん帯)、大学生では指の骨折、おでこ縫う経験もしました。


――怖い思いをしてまで、続けられているのはなぜですか。

怖いと思うことはプレー中ありますが、辞めるまでの思いには至らないですね。やはり、それ以上にプレーしている時が楽しいです。


――プレーをしていて楽しい部分とは。

ホッケーの全部が好きなのですが、特にプレー中好きな瞬間は、ボールがスマートに味方に通ったり、相手(敵)をドリブルで綺麗に突破できたりするときですね。


――水谷さんのプレーの強みは。

ヒットです。スティックを思いっきり振って、ボールを遠くに飛ばすプレーをヒットというのですが、人より強く打つ努力はしているつもりです。

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絶妙な距離、1対1どうプレーするか!


――競技をするときに、特に神経を使う時は。

相手(敵)と自分が絶妙な距離にいる時、抜くか、パスをするか、自分の選択次第で場面が変わる瞬間、神経を使いますね。


――試合に挑むときに心がけていることは。

ホッケーはチームプレーです。ひとりひとり人間なので、その日のコンディションや気分など多かれ少なかれ波はあります。チームの雰囲気も同じ。そんな中で、チームの雰囲気が良くなるように、良いままで過ごせるため、自分はどうすべきかを意識し、行動しています。

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移籍を決断。全ての環境を変え、挑戦!


――移籍先はどのようなチームですか。

今回、プロ契約をしてチームを移籍することになりました。女子ホッケー日本一のタイトルをかけて争う、全日本女子選手権大会では昨年(2022年)優勝しているチームです。日本ではプロ契約をするチームはおそらく移籍先だけだと認識しています。これからは仕事と競技の両立を図るのではなく、ホッケー一本の生活。競技により集中できる環境になります。選手としては充実した生活かとは思いますが、これまでの会社との契約とは異なり、期間限定での契約となるし、結果が全ての世界です。いろいろな意味でシビアになる部分もあり、厳しい環境ではありますが、昔から憧れていたチームでもあるので、全力で頑張りたい!挑戦したいと思っています。これまでのチームメンバーにも温かい言葉とともに送り出してもらいました。ありがたいです。


――選手として、どう貢献していきたいと思っていますか

自分が目立つ(例えば点数を決める)のではなく、他のメンバーがより活躍できるよう(プレーしやすいよう)自分が動く、そんなプレースタイルがスキです。チームメンバーを全力でサポートができるよう、自分のプレーに磨きをかけてチームに貢献したいと思っています。


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――今日はインタビューありがとうごいました。これから所属チーム・会社は変わりますが、あらたな環境でも引き続き頑張ってください。応援しています。


取材日:2023年1月
聞き手:ホンダロジコム株式会社 経営企画室 広報グループ 武藤真実