この度、一の谷の四季の移ろいを連想させるような、オリジナルデザインにてタペストリーを作成していただき、
4月25日に設置されました。
◆『有松絞×木製端材×さをり織り』タペストリー
名古屋の伝統工芸品である「有松絞り」、地域の障がい者施設のアーティストによってひとつひとつ丁寧に
手作りされた手織りの「さをり織り」、そして「木製端材で作られたオーナメント」のタペストリーが
一の谷のダイニング内の壁に設置されております。
◆一の谷オリジナルのタペストリー制作について
タペストリー制作にあたり、アーティストの方の制作現場を見学させていただきました。
◇有松絞り:藤井ショウジ⽒
有松絞とは、縫う・くくる・はさむの3つの原理に基づき、大きさ、絞り方や絞る強さを変え100種以上の
絞りや染色の技法から生み出される複雑で繊細な文様の伝統工芸。
生まれも育ちも足助町の作家「藤井ショウジ」さま。
「大人になってから足助の良さを改めて感じている。足助町の面白さをデザインに入れていきたい。」
奥様の千尋さまが川のせせらぎを連想させる波模様をご担当。
「縫うときよりも絞る時が大切。1枚に約5日間かけて制作している。」
◇さをり織り:ひょうたんカフェ
「特定非営利活動法人ひょうたんカフェ」は、名古屋市中村区を拠点として活動しているNPO法人。
「障がいをもつ方々を中心として、地域のさまざまな人たちが出会い交流する中お互いを認め合い、
人と繋がり合う喜びを感じられる社会づくりに寄与する」ことを目的とし平成18年に設立。
「やりたい!」という本人の気持ちを大切にひょうたんカフェでは何ができるのかを日々模索中。
固定概念に囚われず作業者の方とともの新しい発見を見出していく。
規則性のある機織りや、オリジナルのゼロベースの作品も作成。
一人ひとりアイデアが違うので雰囲気が違うデザインの仕上がりに。
音楽を聞きながらリラックスして機織りを行う。
春の織物を作成する際は春の歌を聞きながら、歌いながら制作。
◇木製端材:あさひ会
あさひ会は、知的障害者通所授産施設「守山作業所」を中心にして事業を営む社会福祉法人。
施設としては守山作業所の他に「守山作業所第一分場」、小規模作業所「MORIYAMAパズル館」を運営しているが
利用者の障がい程度によってそれぞれの所属を振り分けている。
働く喜びや生きがいをお持ちいただき、自立と社会参加への意欲を高め、
障がいのある方々がそれぞれの目標を見いだし、目標に向けた積み重ねと成長が実感できるように支援。
一の谷オリジナルの四季のデザイン(桜・中馬のお雛様・鮎)
木材の加工作業、細かい箇所まで丁寧に確認。
木をレーザーで燃やして切る・デザインを付ける等の加工を行い、細かい焦げなどは一つ一つ確認し、
やすりで丁寧に仕上げる。
1日200枚以上を作成。最年長は75歳。
元気いっぱいに仕事を行う。
一の谷にお食事に行かれる際は是非ご注目ください。
【お知らせ】一の谷に新たなアートが設置されました
2024.06.17