ホンダロジコムスポーツ支援選手(ホッケー)の石橋唯今選手が、2023年4月~8月まで海外リーグに挑戦し、オーストラリアから9月上旬に帰国しました。帰国したばかりの石橋選手に現地での5カ月間の様子について話を聞きました。
――海外リーグ、お疲れさまでした
現地での競技や生活について教えてください。
日本と違うオーストラリアの競技スタイル
――日本とオーストラリアでは競技(ホッケー)スタイルなど違いはありましたか
オーストラリアの方々は体格に恵まれていて、スピードやパワーもありましたので、日本のリーグより試合のスピード感やパワフルさがありました。プレースタイルも日本とはかなり違い、日本のチームは戦術的に戦うのに比べ、オーストラリアは個々の能力を生かすような指示が多かったです。
リーグに参戦している選手は、私の体格に比べ大きい方ばかりでしたのでリーグ開始当初はフィジカル負けしないか心配でした。しかし私の長所でもある俊敏性やドリブルのテクニックを用い、対等に戦うことができました。また日本人に比べボールへの詰めが早かったので、ボールを受ける前に周りを確認したり、ポジショニングを工夫したりしました。
また国民性なのか捉え方、考え方の違いも感じました。どちらがいい悪いということはありませんが、日本人の場合、自分がプレーで失敗などすると振り返って反省し、周りに迷惑をかけてしまったという思いを抱きがちですが、オーストラリア人の場合、傾向として「BAD LUCK(不運)」だったという言葉で次に向かうことが多かったですね。物事をポジティブにとらえている方が多いと感じました。
練習もオーストラリアは日本より基礎練習を多く取り入れている印象です。その影響もあるかと思いますが、全体的に選手たちが得意とするプレーの傾向も日本選手とは違うとも感じました。日本人の多くは細かいドリブルなどのテクニックが得意ですが、オーストラリア人はそういったドリブルとかの技術は少ないものの、ダイナミックなスピードのあるプレーが得意だと感じました。また基礎練習でやったことは、しっかり試合で生かしているという印象を受けました。
生涯スポーツとしてホッケーを楽しむ
――オーストラリアのホッケー文化はどんな印象でしたか
オーストラリアの方は体を動かすことが好きな人が多く、生涯スポーツとしてホッケーを楽しんでいる人が多くいた印象です。私の所属していたクラブにも下は小学生から上は70歳くらいまでの選手が在籍していました。
試合の会場ではビールを購入する場もあり、ホットスナックとビールをお供に試合を観戦している方が多くみられました。またオーストラリアではスポーツ賭博が合法ですので、試合会場で今季のリーグはどのチームが優勝するか観客がベッティングしているところも見受けられました。
▼ホットチョコレートを片手に試合の反省会
2チームに所属し過ごした時間
――オーストラリアではどんな生活をしていましたか
ブリスベンとサンシャインコーストの2つのチームに所属して、練習・試合の日々。各チームの練習場所が離れていて、滞在先(家)から練習場には1時間半かけて通うことも…。自分で移動できるよう現地では車を借りて過ごしていました。オーストラリアは日本と同じ右ハンドル、左通行だったのでその点では安心して運転できました。
家はホームステイで2か所のお家にお世話になりました。はじめにお世話になったホームステイ先は知人の家だったのですが、練習のための移動が大変ということもあり、途中で拠点を変えるためホームステイ先を自分で探しました。車の契約や滞在先を探すときは英語でいろいろなやり取り(交渉)をする必要があり、時にはこちらの思っていることが上手く伝わらなかったので…大変でした。
▼サンシャインコースト試合会場でカンガルーを発見/ホストのおうちの猫
――リフレッシュ時間はどのように過ごしましたか
休日は週に1日。チームメイトと食事に行ったり、ホストファミリーとともにブリスベンの観光に行ったり、いろいろな場所で過ごしON・OFFメリハリのある時間を過ごすことが出来ました。
カフェにもよく行きました。コーヒー文化が盛んで、おいしいコーヒーをいろんな場所で飲むことが出来ました。オーストラリアならではの名物コーヒーは「フラットホワイト」。エスプレッソにきめ細やかに泡だったスチームミルクが注がれたもので、エスプレッソ版のカフェオレのようなもの。オーストラリアでは定番メニューですが日本では出会うことが少ないかもしれません。
▼ホストファーザーと
▼愉快な仲間とオーストラリア名物「フラットホワイト」
一生忘れることのない温かいサポート
――どんな人たちと出会いましたか
現地のチームメイトやホストファミリーには温かい言葉やサポートをしてもらい感謝してもしきれないほどです。特にチームメイトの一人がとても優しく私に接してくれて、シャワーを貸してくれたり、夕飯を作ってくれたりしてくれました。言語も違う異国の地で気にかけてくれて助けてくれて、一生忘れることはないと思います。今回の経験を経て、私も困っている方を見かけたら、積極的に手助けで来る人になりたいと思いました。
▼ブリスベンリーグ / Arana Ascot Hockey Club
▼サンシャインコースト / Buderim Rebels Hockey Club
――最後にメッセージなどあれば教えてください
この度のホッケー渡豪でホッケー選手としてはもちろん、一人の人間として成長できたように感じます。今回のリーグで学んだことを今後のホッケーや会社で生かしていきたいと思います。社員の皆様、ご声援いただきありがとうございました。今後とも応援よろしくお願いいたします。
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取材日:2023年9月 聞き手:ホンダロジコム株式会社 経営企画室 広報グループ 武藤真実